2025年春、テレビ東京で放送された衝撃の夫婦ドラマ「夫よ、死んでくれないか」見ましたか?
丸山正樹の小説を原作とするこのドラマでは、安達祐実・相武紗季・磯山さやかが、夫との関係に悩む妻たちを熱演しました。
あまりにもキャッチーな衝撃的タイトルにつられて全話視聴していた私は、斜め上をいく予想外のラストに驚愕して腰を抜かしてしまいましたよ。
ここでは、全話ネタバレを含めてドラマの見どころやラストを徹底解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
「夫よ死んでくれないか」ネタバレ全話あらすじ|最終回は本当に和解?驚きの結末とは

タイトル | 夫よ、死んでくれないか(全12話) |
放送期間 | 2025年4月7日 – 6月23日 |
監督 | 佐藤竜憲 進藤丈広 柿原利幸 |
脚本 | 的場友見 |
主な出演者 | 安達祐実 相武紗季 磯山さやか 竹財輝之助 高橋光臣 塚本高史 |
原作 | 丸山正樹 『夫よ、死んでくれないか』(双葉社) |
それでは、1話ごとにネタバレありであらすじを詳しく解説していきます。
第1話「私、夫を殺しちゃった…!」
麻矢(安達祐実)、璃子(相武紗季)、友里香(磯山さやか)は、それぞれの夫婦問題に直面しながら人生の転機を迎えます。
物語冒頭では、誰かの棺が火葬される場面から始まり、「誰の夫が死んだの?」とサスペンス要素満載です。
麻矢は大手デベロッパー勤務、夫・光博(竹財輝之助)はIT企業に勤めていますが、夫婦関係は冷え切っており、麻矢は孤独を感じていました。
璃子はフリーライターで、夫・弘毅による行き過ぎた束縛に悩み、不倫の気配も。
友里香は専業主婦で、夫・哲也(塚本高史)のモラハラや暴力的な態度に苦しんでいます。
ある日、麻矢の夫・光博の不倫が発覚し、口論の末に麻矢は「あんたなんか死ねばいいのに!」と発言。その後、光博は失踪します。
一方、友里香は哲也のモラハラに耐えかねて「お前なんか死ね」と突き飛ばし、哲也は頭を打って気を失ってしまいます。
動揺した友里香は麻矢と璃子に助けを求め、「夫を殺しちゃった!」と告白。3人は事件を隠すため、一致団結するのでした。
第2話「主従逆転!偽りの幸せ」
友里香の夫・哲也は、事故の後、意識を取り戻しますが、記憶喪失になってしまいました。
モラハラ夫が結婚前のような穏やかな性格になり、友里香は「理想の夫に育て直すチャンス」と意気込みます。
一方、麻矢は失踪した夫・光博への複雑な思いに苦しみつつ、バーで出会った謎の男・千田(久保田悠来)の言葉で、自分の本心と向き合うことに。
光博の不倫の証拠集めを始めた麻矢は、やがて目を疑うような写真を見つけます。
璃子の家では、弘毅が何かのメールを見て動揺し、家の中で暴れ出します。
麻矢が璃子の家を訪れると、家の中から大きな物音がし、緊張感が高まったところで第2話は終了です。
第3話「嘘だらけの人生」
麻矢のスマホに、失踪中の夫・光博と親友・璃子が一緒に写った写真が届きます。
麻矢は二人の不倫を疑い、動揺しながら璃子の家を訪ねて、直接問い詰めます。
その頃、璃子は夫・弘毅の異常な束縛と暴走に怯えていました。わずかなことで激昂し、壁に自分の頭を打ち付けるなど、狂った行動を見せる夫を目の当たりにして、思わず璃子は「もう嫌、死んで」と呟いてしまいます。
出会ってから3ヶ月で結婚を決めた璃子と弘毅でしたが、今や二人の夫婦関係は破綻してしまっているのでした。
専業主婦の友里香は、記憶喪失になった夫・哲也を「理想の夫」に作り変えようとしますが、哲也の記憶が徐々に戻り始め、再びモラハラ夫に戻る気配が……。
麻矢は写真の件を警察に相談しますが、「光博と直接話したわけではなく、メールだけの連絡なら誰かがなりすましている可能性もある」と指摘され、さらに不安を募らせます。
三人の妻たちは、それぞれの夫に対して「死んでほしい」という本音を抱えながら、次第に追い詰められていきます。
第4話「束の間の有頂天」
第4話は、妻たちの束の間の幸せな時間が終わり、夫たちの反撃と家庭内サイコスリラー色が強まる急展開の回です。
光博の失踪にモヤモヤしつつも、麻矢は仕事で自分の企画が通り、業界トップの企業からヘッドハンティングを受けるなど、順調な日々を過ごしていました。
しかし、警察から会社へ突然電話がかかってきてヒヤッとしたり、自宅には麻矢の兄が突然訪ねてきて、光博のパソコンのパスワードを聞いてくるなど、失踪の謎がさらに深まっていきます。
一方、友里香は記憶喪失の夫・哲也の再教育に成功し、すっかり浮かれ気分。夫からバッグをプレゼントされて喜びますが、実はそのバッグには盗聴器が仕掛けられており、記憶を取り戻しつつある哲也が、友里香たちの会話を盗聴していました。再びモラハラの兆候を見せ始める父に、娘の結菜は異変を感じ取ります。
夫・弘毅の束縛に苦しむ璃子は、愛人の亮介(清水尚弥)とホテルから出ようとしたところ、GPSで居場所を探って来た弘毅に見つかりそうになります。
その後、弘毅は璃子とのデートの際に着る服を勝手に選ぼうとクローゼットを物色。さらに、不倫相手と連絡を取るため璃子が隠し持っていたスマホを発見してしまいます。
璃子が帰宅すると、部屋中に下着が広げられ、クローゼットの中から弘毅が姿を現します。「このスマホは何だ?」と問い詰める弘毅に、璃子は苦し紛れに答えようとしますが、タイミング悪く不倫相手から電話がかかってきてしまい、弘毅は怒り狂います。
第5話「追い込まれた妻たち」
3人の妻たちが、さらに追い詰められるサスペンスフルな第5話。
麻矢の夫・光博の財布と免許証が、公園のゴミ箱から発見されます。これにより警察は、単なる家出ではなく事件の可能性があるとして捜査を開始。麻矢は警察や光博の母親から疑いの目を向けられ、精神的に追い詰められていきます。
一方、完全に記憶を取り戻した友里香の夫・哲也は、友里香が専業主婦でお金がないことを理由に、自分を殺そうとした麻矢や璃子に対して慰謝料2000万円を要求。
その後、さらに要求額を3000万円に増額し、「自分は殺されかけたのだから、お金で解決しろ」と強く迫ります。
夫に不倫がバレてしまった璃子は、自宅で監禁状態にされ、手錠までかけられてしまうことに。さらに、璃子が妊娠2ヶ月であることが判明し、監禁状態のまま心身ともに追い詰められていきます。
第6話「友情決裂」
第6話では、3人の妻たちの友情が崩壊の危機に直面します。
妊娠2ヶ月であることが判明した璃子は、その子が不倫相手・亮介の子であることを夫・弘毅に告白します。
実は弘毅は不妊体質で、子どもができないと診断されていました。しかし、弘毅は離婚に応じるどころか、「自分の子だ」と喜び、「これからは3人で生きていこう」と異常な執着を見せます。
璃子は恐怖を感じながらも、一時は手錠をかけられていた状態から解放され、ついに逃げる決意をします。
夫に慰謝料を請求されたことを麻矢と璃子に相談しようとした友里香は、二人から連絡が返ってこないことに怒りを募らせていました。
麻矢は失踪した夫・光博の捜索が本格化し、SNSの過去投稿や友人とのLINEの内容まで調査され、「夫に死んでほしいと思っていた証拠」として捜査の対象となってしまいます。
そんな中、麻矢は新しい会社と雇用契約を結び、新生活を始めようとしますが、その行動が刑事に疑念を抱かせてしまいます。
ある夜、麻矢の家に集まった3人の妻たちは、それぞれの状況から生まれた不満や怒りをぶつけ合い、激しい口論に。
友情が崩壊しかけるような激しい言い争いの末、彼女たちはある結論に辿りつきます。それは、「夫を殺そう」という計画でした。
第7話「過去の秘密と絆」
第7話では、3人の妻たちに隠されていた「過去の殺人」が明かされ、物語が大きく動き出します。
麻矢、璃子、友里香は激しい口論の末、「私たち初めてじゃないし、人を殺すの」と語り、15年前のある真相が回想されます。
3人は大学時代、サークルのコンパで出会い意気投合。卒業旅行で訪れたキャンプ場で2人の男性と出会います。
一緒にバーベキューをして親しくなった5人でしたが、夜になると男性の一人が麻矢を小屋に連れ込み、暴行しようとします。
麻矢を見つけた璃子と友里香は、男に抵抗。麻矢は、その場にあった木彫りの熊の置物で男の頭を殴ってしまいます。
倒れ込んだ男を3人で引きずり、外に出して崖から突き落としました。
この「過去の共犯関係」こそが、3人の絆の原点となり、「今回も大丈夫。私たち3人なら」と夫殺害計画が本格的に始動します。
まずは友里香の夫・哲也をターゲットにし、油断させるため手付金200万円を渡す作戦を実行します。
しかしその矢先、麻矢は夫・光博のパソコンに思いもよらない人物からのチャットが届いているのを発見。光博が生きている可能性が浮上し、事件の行方はさらに分からなくなっていきます。
第8話「私たちの正体」
麻矢は、夫・光博と引きこもりの兄・康明(吉岡睦雄)が裏で繋がっていたことを知り、兄のもとへ向かいます。
兄から「光博も夫婦関係で悩んでいた」と聞かされ、自分だけが被害者だと思っていた麻矢は衝撃を受けます。
その後、麻矢は光博とかつてよく通っていたおでん屋で、店主から「光博が1週間ほど前に見知らぬ女性と来ていた」と聞き、その女性が水色のバッグを持っていたことから、同じ色のバッグを持つ友里香が不倫相手なのでは?と新たな疑念に揺れ動くことに。
一方、璃子と友里香は睡眠薬を用意し、まず夫たちを油断させるため、家庭的な態度で接しようと警戒心を解きながら計画を実行に移そうとします。
3人の妻たちの「私は被害者で夫は加害者」という構図が崩れ始め、次第に登場人物たちの本音や過去が暴かれていき、サスペンスはさらに加速していきます。
第9話「裏切りの協奏曲」
夫・光博の不倫相手が友里香ではないかと疑った麻矢は、警察に調査を依頼。
しかし、この依頼がきっかけで、友里香が夫・哲也殺害のためにSNSで行っていた偽装工作が警察に発覚し、3人の妻たちの「夫殺害計画」の痕跡が明るみに出てしまいます。
一方、璃子は不倫相手の亮介から「子どもはおろしてほしい」と突き放され、深く傷つきます。
友里香は一人で夫・哲也の殺害計画を実行しようと、哲也に酒を飲ませ、睡眠薬で眠らせてついに実行に移そうとしていました。
その頃、麻矢は千田とともにバッティングセンターへ行き、家に帰ると、そこには夫・光博の姿が…。
第10話「夫との再会」
麻矢のもとに、失踪していた夫・光博が突然戻ってきました。
驚いた麻矢は、「不倫相手は友里香なのか」と問い詰めます。しかし光博は否定。不倫相手はネットゲームで知り合った別の女性で、すでに別れてきたと謝罪します。
単独で夫殺害計画を実行しようとしていた友里香は、寝込んでいる哲也を金槌で襲おうとしますが、哲也が直前で目を覚ましてしまいます。
計画は失敗し、二人の争う声に気づいた刑事が駆けつけ、現場は騒然となります。揉み合いの末、棚の角に頭をぶつけた友里香は意識不明の状態に。
一方、不倫相手の亮介から中絶を提案された璃子は、夫・弘毅との間で苦悩しますが、子どもと二人で生きていくことを決意します。
その後、友里香は無事に目を覚まし、麻矢と仲直りを果たします。
麻矢は、もう一度夫の光博と向き合うことを決め、これまで心の支えだった千田に「もう会えない」と別れを告げます。しかし千田は人が変わったように「忘れちゃった?」と15年前のことを話し始めるのでした。
実は15年前のキャンプ場にはもう一人の男が存在しており、それが千田でした。千田は、麻矢たちが男を殺して山に埋めるところをすべて撮影していたのです。
麻矢の弱みを握った千田は、「俺の言うこと、何でも聞いてくれるよな」と麻矢を脅します。
第11話「曖昧な赤い糸」
麻矢は15年前の殺人の証拠をネタに、千田から脅迫を受けていました。実は、キャンプ場で麻矢たちが男を崖から突き落とした現場に、千田も居合わせていたのです。
しかも、男がまだ息絶えていなかったところに、千田が岩を投げてとどめを刺していた真犯人でした。
ある日、千田にラブホテルへ呼び出された麻矢。しかし、待ち合わせ場所に千田は現れません。不審に思い、かかってきた電話に出ると、女性の声で「夫の何なんですか?私たちに関わらないで」と告げられます。
次の場面では、血まみれの女性のそばで倒れている千田の姿が。実は千田は、幸せそうに見えた友里香のママ友・映美(新山千春)の夫だったのです。
自宅に戻った麻矢は、光博から漂う香水の匂いに違和感を覚えつつも、夫の優しい態度に少しずつ心がほぐれていくのを感じていました。
一方、璃子と友里香は夫たちとの離婚が決まりかけており、それぞれシングルマザーとして生きていく決意を新たにします。
そんな中、麻矢は、後輩の香奈(松浦りょう)がヘッドハンティングされ会社を辞めることを知ります。香奈の転職先は、麻矢がかつて転職を希望したものの断られてしまった会社でした。
さらに、香奈は麻矢宛てに、光博の不倫相手がつけていた香水を送りつけてきます。
光博の不倫相手は、実は香奈だったのです。
香奈は態度を一変させ、「気づくの遅すぎ。あなたのこと、嫌いなんです」と冷たく告げます。彼女は趣味のゲームを通じて光博と親しくなり、麻矢が光博に「死ね」と口にしていたことを密かに伝えていたのでした。
そして週末、光博は突然、麻矢をキャンプへと誘うのでした。
第12話「運命の人」
夫・光博の不倫相手が、まさか会社の後輩・香奈だったという事実に麻矢は大きなショックを受けます。
しかし、すべてを受けとめた麻矢は、もう一度夫婦として向き合う決意を固め、光博と二人きりでキャンプに出かけることにしました。
キャンプ場で、麻矢と光博はこれまで胸にしまってきた不満や本音をぶつけ合います。子どものこと、夫婦のこれからのこと、お互いの想いを言葉にし、初めて真剣に語り合いました。
ところが、光博は過去に麻矢が言い放った「あんたなんか死ねばいいのに!」という言葉がどうしても忘れられず、突如として麻矢の首を締めはじめます。咄嗟に麻矢は反撃し、光博を殴って崖から突き落としてしまいました。
必死の思いで崖下を見ると、光博はまだ息がありました。しかしその直後、巨大な熊(!)が現れ、光博は熊に襲われて命を落とします。
火葬場で、涙を見せるかと思われた麻矢。しかしその顔は、涙ではなく大笑いに変わっていました。
日常が戻り、麻矢は千田(久保田悠来)が妻・映美(新山千春)によって殺害されたことを知ります。映美は、かつて友里香が憧れていた「完璧なママ」だったのに…。
友里香は夫・哲也に「お前一人じゃ稼げないだろ」と告げられながらも、最後には娘に見送られながら仕事に向かう自立した姿が描かれます。
璃子は夫・弘毅との別れを決意しますが、車にひかれそうになったところを弘毅に助けられます。弘毅の怪我を見て、璃子は「もう束縛しないで」と約束させ、3人で新しい一歩を踏み出すことを選びました。
ラストでは、麻矢、璃子、友里香の3人は「これから幸せになろう」と乾杯。麻矢が熊鍋の肉を箸で持ち上げながら「お前が殺すなよ」とニッコリ、物語は幕を閉じるのでした。

まさかの熊出現!想像の斜め上をいく衝撃のラストに腰を抜かしてしまいました
「夫よ死んでくれないか」登場人物・キャスト紹介


「夫よ死んでくれないか」では、個性豊かな3組の夫婦を中心に物語が展開します。
実際にアラフォー世代のキャストたちが、それぞれにクセのあるキャラクターを熱演しています。
甲本麻矢(こうもと まや)/安達祐実


安達祐実さんが演じる甲本麻矢(こうもと まや)は、大手デベロッパーで働くキャリアウーマン。物語の中で、最も「普通」でリアルな現代女性として描かれています。
仕事に情熱を注ぐ一方で、結婚や女であることがキャリアアップの妨げになっていると感じているところも。
夫・光博との関係は冷えきってしまい、家庭の中で孤独を感じていた麻矢。しかし、夫が突然失踪したことで、夫婦や家族の在り方、そして女性としての生き方について深く悩み苦しみます。
最終回で見せた、火葬場での泣き笑いシーンは圧巻!まさに安達祐実さんの演技力あってこその、忘れられない名場面となりました。
甲本光博(こうもと みつひろ)/竹財輝之助


麻矢の夫・光博は、IT企業に勤めるごく普通のサラリーマン。一見穏やかで麻矢に対して愛情を持ちながらも、すれ違いから、徐々に夫婦の間に心の溝が生まれていきます。
物語の序盤で失踪し、その出来事が麻矢の葛藤や成長に大きな影響を与えるキーパーソン。
演じる竹財輝之助さんは、近年「浮気夫」や「クズ男」といった役どころを演じることが多く、本人も「相変わらずクズやってるね」と声をかけられるのを、役者としての幸せだと語っているよう。
一見どこにでもいそうな普通の男性ですが、実は自分勝手で弱い部分を隠し持っているという、人間味あふれるクズ男を、竹財さんは今回もまた魅力的に演じています。
でもラストはちょっとかわいそうでしたね。
加賀美璃子(かがみ りこ)/相武紗季


フリーライターとして働く璃子は、明るく芯のある自立した大人の女性として、周囲から頼りにされています。
しかしその裏側では、大恋愛の末に結婚した夫・弘毅の強い束縛に苦しみ、誰にも打ち明けられない孤独を抱えていました。
そんな璃子は、密かに若い医師と不倫関係を続けており、物語の終盤で不倫相手との子どもを妊娠していることが明らかになります。
相武紗季さんは、外ではクールで強がりながらも、家の中では夫の束縛に悩み心をすり減らしていく璃子の二面性を、繊細な演技で見事に表現しています。
加賀美弘毅(かがみ ひろき)/高橋光臣


弘毅は一見、誠実で仕事熱心な理想的な夫。しかし実際は、妻・璃子に対して極端な束縛や監視を繰り返す、愛情が歪んだキャラクターです。
思い通りにならないと奇声を発したり、壁に頭を打ちつけたりと、時に常軌を逸した行動に走る姿は強烈なインパクトを残しました。
高橋光臣さんの振り切った演技は、時に恐ろしさを通り越して思わず笑ってしまうほど。また、物語の後半では「璃子のことが大好きすぎて不器用で弱い」という彼の人間らしさも明らかになっていきます。
その後、璃子との約束通り「束縛はしない夫」へと生まれ変われたのか気になるところ。実はこのドラマで一番大きな注目を集めた(?)、愛すべきクセ者キャラクターです。
榊友里香(さかき ゆりか)/磯山さやか


専業主婦の友里香は、夫・哲也からの精神的な圧力やモラハラに苦しみながら、幼い娘のために家庭の平穏を守ろうと必死に耐え続けていました。しかし、その限界は徐々に近づき、次第に追い詰められていきます。
一見すると穏やかで優しそうな友里香ですが、実は一番何かしでかしそうな危なっかしい性格をしています。
演じる磯山さやかさんも、「友里香はちょっと不思議な側面がある」と語っており、表向きと内面の複雑さを楽しみながら演じていたようです。
よく食べるキャラなのも妙に説得力がありましたね。
榊哲也(さかき てつや)/塚本高史


電機メーカー勤務の友里香の夫・哲也は、家庭内で支配的な態度を取り続ける強烈なモラハラ夫。日常的に友里香へ精神的な圧力や威圧的な言動を浴びせることで、家の空気は常にピリピリと張り詰めています。
あるとき、追い詰められた友里香に突き飛ばされたことで頭を打ち、一時的に記憶を失ってしまいます。すると一変、優しい夫へと変わるのですが、徐々に記憶が戻っていくにつれて本来のモラハラ夫へと逆戻り。
妻たちの夫殺し計画をより現実味のあるものに加速させる存在となりました。
塚本高史さんは、結婚後に豹変する典型的なモラハラ夫を、終始いや〜な感じで熱演。見ているこちらが息苦しくなるほど強烈なキャラクターでした。
「夫よ死んでくれないか」ネタバレ結末|崖と熊…ラストにこめられた意味を考察
ドラマ「夫よ、死んでくれないか」のラストは、まさに想像の斜め上をいく衝撃的な展開で大きな話題となりました。
夫婦関係の再生を目指して、麻矢と光博はふたりきりのキャンプに出かけます。ところが翌朝、「死ね」と言われたことがどうしても許せない光博が、麻矢の首を締めて襲いかかります。
その言葉は光博にとってトラウマを呼び起こす禁断ワードだったのです。
麻矢は必死に抵抗し、近くにあった石で光博の頭を殴打。さらに、彼を崖から突き落とします。崖下で光博はまだ生きていましたが、そこへ突然大きな熊が出現!光博は熊に襲われ命を落とすのでした。
この突然の熊の登場はあまりにもインパクトが強く、視聴者の間でも「まさか熊!」と驚きと笑いが広がった瞬間でした。
さらに、15年前のキャンプ場で男を殴った時の熊の置物を、麻矢が密かに保管していたエピソードがここでリンクするという、絶妙な伏線回収に思わず唸らされましたね。
一度は夫婦の再スタートを切るかに見えた麻矢も、最後には自ら夫を突き落とし、どこかスッキリしたような表情を浮かべる姿がとても印象的でした。
それほどまでに、麻矢の中で夫への不満や長年の抑圧が限界を超えていたことが痛いほど伝わってくるラストでしたね。
「夫よ死んでくれないか」ネタバレ感想・口コミまとめ|視聴者はこのラストをどう受け止めた?
ところどころネタに走りすぎてどうしたんってなる。
振り切りすぎてて逆に面白かった。
オチはびっくりというか、そうなるwって感じ。
ある意味で意外性なのかな。
思ってた話とは違う
エンタメだわ!意味わからんけどおもろかった
特に、ひろきのリコ対しての行動は毎回爆笑
予測不能な展開、予想外なラストだったな
中盤もういいかも〜って感じで中だるみ?したけど、ラストはまさかのすぎた。高橋光臣おもろすぎた笑
弘毅がとにかくいいキャラすぎて好きすぎた
終始狂ってたけど深夜に観るには完璧な世界観すぎた
引用元:Filmarks
相武紗季演じる璃子の夫・弘毅(高橋光臣)のクセ強キャラにハマる人続出。
また、物語は夫婦の心のすれ違いにじっくり切り込むのかと思いきや、まさかのクマ襲撃という予想外のラストにはかなりの衝撃を受けました。
最終回まで見ることで、当初とは全く違う印象を持つ作品になっています。
「夫よ死んでくれないか」ネタバレ解説|原作との違いと、展開の意外性
項目 | 原作小説 | ドラマ |
---|---|---|
麻矢と光博 | 夫の失踪後に再会。結末は曖昧で静かな決別。 | 光博に殺されかけ、崖から突き落とす。熊に襲われ光博が死亡。 |
璃子と弘毅 | 離婚して新たな恋へ。 | 一度離婚を決意するが復縁。不倫相手の子と3人で生きる決意。 |
友里香と哲也 | 友里香は離婚して自立。哲也の描写は少なめ。 | 離婚後、哲也がモラハラ発言を残し去る。 |
千田 | 麻矢の体を条件にヘッドハンディング。 | 15年前の殺人の真犯人。妻・映美に刺されて死亡。 |
ラスト | 静かな心の決別と現実的な再出発。 | 極端な出来事と死を経て「自分の人生を選び直す」ことを強調。 |
ドラマ版は後半からオリジナル要素が強くなり、特に最終回の「熊が夫を襲う」というブラックユーモアあふれる結末は、原作にはない衝撃展開。
原作が「合法的かつ綿密に夫を追い詰める」ミステリー寄りの展開に対し、ドラマは夫婦間の感情のもつれや「再生と絶望」によりフォーカスした心理劇となっています。
「夫よ死んでくれないか」ネタバレまとめ|U-NEXTなら最終回まで一気見できる
タイトルの過激さがSNSで炎上するほど話題となった「夫よ、死んでくれないか」。
「夫婦とは何か」「“自分の人生の主導権は誰が握るのか」そんな問いを投げかけながらも、ドラマならではの意外性と衝撃的な展開が、原作ファンにも大きな驚きを与えてくれました。
ドラマ「夫よ、死んでくれないか」を全話お得に観るなら、U-NEXTの利用が断然おすすめ。
U-NEXTなら31日間の無料トライアル期間があり、その間に見放題で本作を一気に楽しむことができます。
まだ見ていない人は、この機会にぜひ、衝撃のラストを体験してほしいです。